忙しい生徒、どヒマ顧問

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視聴覚委員会が終わる。
教室からはけるような、はけないような生徒たちの動き。
そんな中でせっせと残務を終わらせようとしている委員長。
教師たるもの、生徒とのコミュニケーションがかかせない。
ということで、資料を整理に忙しそうではあったが、委員長に話しかけてみた。
「オススメの本なんてありますかね。」
「へ?…オススメの本ですか?…」
「最近ソード・アート・オンラインというライトノベルに挑戦したんですけど、あんなにスラスラ読めるとは思いませんで…」
「あぁ、なんか聞いたことあります。」
「1~4巻までスラッと読み終えてしまいまして」
「はぁ」
「5巻にいくのもなんかなと」
「へぇ」
「で、『この委員会顧問はなんで仕事の邪魔をするんだろう』って思ってるんやろうけど、オススメの本ある?」
「わかってるんなら、話しかけないでもらえますか?」
「コミにゅけーしょんですよ、委員長さん」
「それをいうならコミュニケーションです。典型的な言い間違いしないでください」
「ありがとう教えてくれて。で、肝心のオススメの本を教えてくださいよ」
「5巻読めばいいじゃないですか」
「もういいんです。ソード・アート・オンラインは。私の中で完結しました。」
「『ちょんまげちょうだい』で、じゃ」
視線を資料に向け、手をあげる委員長。
「会話を断ち切る気満々やないか。『ちょんまげチュー・ナイト』?何それ?」
「…あの、邪魔してるヒマがあったら仕事を手伝ってください。『ちょんまげちょうだい』です。このアンケート用紙を、」
「はい、すみません。じゃ、がんばって。」
「手伝ってくれないんですか?!」
「ヒマではないので。じゃっ」
今日も忙しい合間を縫って生徒とのコミにゅけーしょんをとり、信頼関係を築きあげることに成功した。
「時間返せ!どヒマ顧問!!」
親密度合いがハンパない。