カラまれ。カラみ。

カラまれ。カラみ。
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かわいい我が子を守る行動?
ではないな。

■ 車を降りてくる男

この話は何度目になるだろうか。
もう何度もしているので簡単にしたいと思う。
細い路地、彼女を助手席に乗せて車を運転していたのである。
すると脇道からデッカいランクルのような車が飛び出してきたので、
「危ないやろ!アホー!」
と車内で叫んだ。
相手の男が私の敵意に感づいたのか、
その先で止まった信号で、KANIの文字を背負った白い上下ジャージの力士下がりサングラスが降りてきた。
コンコン
開けろといっているのだろう。それを開ける勇気が私にはあった。
KANI「今、なんつった?」
アフロ「え?『すみません』っていったんですよ!!」
KANI「は?アホって言ったやろ!」
車内から車内だ。盗聴か、恐ろしいまでの地獄耳か、それともこの関取は読唇術の使い手か。
アフロ「いや、『すみません』っていったんです!」
相手もあきれるし、信号も青になったしで
KANI「気をつけろ!」
なんて捨て台詞を言って去ってくれたのだが、ま、
「ここで喧嘩したら彼女を守れないからしょうがなかったのだ」
と今は自分に言い聞かせている。
なぜ、またこの話をしたのか。今日やっちまったのだ。

■ 車を降りていく男

昼過ぎだ。
細い路地を、おいろはん(娘)とディテ(嫁)を後部座席に乗せて車を運転していたのである。
突然、空き地から車がチョイと頭を出した。
しょうがないので譲ってあげたら、ゆっくり後ろに外車が近づいてくる。
空き地の車が出るのを待っていたら、その外車はピタリと後ろによせ、
ププーーーーー!
これでもかとクラクションを鳴らしてきた。
その先の信号に黄色でひっかかり止まると、再び
ププーーーーー!
こちとら赤ん坊が乗っている。一瞬で血が昇ってしまい、身体が勝手に反応してしまったのだ。
ガチャ…パタン
ディテ「ちょ、ちょっとやめなよ!」
なんて言葉は聞こえない。聞こえたけど聞こえない。
完全にキレていた。

ディテ
「私はやめなっていったんですよ。
でもアフロはチンピラみたいにいきがって後ろの車に近づいてって、後ろの車の運転席の横に立ち、どうするんだろうって思ったら、
飛ばすだけガンとばして、プイっときびすを返し帰ってきましたよ。
何やってんだか、まったく。仕事なくすよ?って」

よくわからない黒外車に乗っていたのは、これまた黒いダウンを着た、白髪交じりの恐そうなオッサンであった。
ディテ「ガウン?」
そうそう、ガウンでワイン片手に車の運転…じゃなくて、ダウンである。
私が横に立って見下げると、まったくこちらを向こうとはしない。
猫の世界ではもう勝負は決している。
私は何もせず車に帰った。
昇った血が下がってくると、まったくしょうもないことをしてしまった…と罪悪感が出てきた。
私は左折し、後ろの車は前進していき、
ププッ!
とどめの一発を鳴らしていきやがった…あんにゃろぉ!!
でもやっぱり、
アフロ「はぁぁぁぁ…」
ディテ「もう夜なのに、まぁだあのこと考えてんの!?ほんと、落ち込むんならやんなきゃいいのに、まったく」
このことは記事にしてご供養させていただこうと思う。
南無南無南無ぅ〜〜。