この手に止〜まれっ

この手に止〜まれっ
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横断歩道の対岸に知り合いの姿が見えた。
「おおーい!」
集まる視線。
しかし知り合いは、知り合いではなかった。
百歩譲ってたった今知り合った、ぐらいの知り合いである。
対岸の知り合いは、私を無視して去って行き、
キキー カチャ
何に反応したのかタクシーが私の前に停車した。
知り合いみたいな顔をして運転手がこちらを向いている。
私は何事もなかったかのように、挙げていた手を下げ、その場を後にした。