『湿っぽい話』シメハナ~

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 会社のゴミ袋で工作をしているとき(大袋がなかったので、小を二つ切り合わせなければいけなかったのだ)、指先がカラカラに乾いていたせいか袋の口が開けられず、なんだかふと昔のことを思い出した。
「はぁーーーーー!」
 手に渾身の力を込めて息を吹きかけ、プリントを配る古典の先生がいた。
「これは息を吹きかけとるんやで。
 はぁーーーーー!
 決してツバつけて配ってるんとちゃうから、きたなないから。
 はぁーーーーーッ!ゴフッゲホッコホッ」
 プリント配るのに死にかけである。一列六人の中の一番後ろの席にいた私はプリントを選ぶ余地すらなく、なんだか湿っぽい『たけくらべ』が机に運ばれてきた。
 今年の梅雨はなかなかこないなと思っていると、梅雨明けのニュースが流れていた。去年の梅雨入りを聞いた覚えがあるので、どうやら一年弱梅雨入りしていたらしい。
 たまに洗濯物が乾かないので、同僚に勧められ女子付きを買った…いや「除湿機」を買った。
 変換ミスのように
「ヤマダ電機で除湿機を買うと、もれなく女の子が付いてくる♪」
 なら、付録の方がおいしそうである。あんなこと♪や、こんなこと♪をしていると除湿なのか加湿なのかわからないが…というようなことを書いていると、ディテ(嫁)さんに殴られた。
「な、なんで?」
「アフロ、変なこと考えてる顔してたで。口、ぽかーんて開けて」
「か、考えとらんよ」
「そんならなに?女の子とあんなこと♪…って」
 読まれていたなら仕方がない、甘んじてもう一発ディテさんに殴られた。
 雨降りである。日食の時間だけたまたま晴れたから楽しかったものの、帰りはブルーである。なんのエアージョーダンか、私のコンバースは両足のカカトに「赤ちゃんの拳大の空気穴」が開いているのだ。
 雨が降った日はつま先立ちで誤魔化していたのが、さすがにこうジャンジャン降られると靴の中水浸しである。本当に冗談じゃない…
 最後の冗談はエアージョーダンにかけた。エアーギターというのが流行ったことがあったが、誰もいないのに(もしくは誰も気づくことのない)冗談の素振りをすることを、「エアージョーダン」という…わけではない。エアーショーダンとは、昔あった靴の名前である。
 湿っぽい時に書く記事はどうも湿っぽくなってしまう。なんともギャグの説明をしだしたあたりから、もう末期の湿っぽさだ。これいじょう記事を書くのを続けたら、脳からカビキノコが生えてきそうなので、除湿機の前でいったん眠ることにする。
 それではおやすみなさい。