アフロ少年の奇行

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私が小学校二年生ぐらいのときの話か。
母は公務員でその当時から働いていた。
日曜日には洗濯物がたまっている。
決まって夕方は「たたみましょうの戦い」が繰り広げられていた。
敵は洗濯物。味方はアフロ母、アフロ妹、僕だ。
戦略もあらかた決まっていて、
母→たたむ。主戦力
妹→洗濯物を渡す。副戦力
僕→風呂に入る、だ。
一人だけダークホース的な変な奴がいる。
洗濯物の処理より、洗濯物を増やしているような、
陽動作戦か?
エントロピーをどんどん拡大させていっているような輩が…
え?まだわからない?
僕だよ。アフロのことだよ。
アフロ母「アフロ!お風呂!!」
(妙に語呂がいいが、本名は違うので当時は普通の響き)
アフロ「あい。でもなんで俺、いっつも風呂なん?」
この頃はかわいいもんで、お母ちゃんを手伝いたい盛りだったんだろう。
なぜ風呂?
理由は簡単であった。
母「それは、ほら今ここにある洗濯物にアフロが着るヤツあるやろ?」
それをたたまなくてよくなる。
だからお母ちゃんめっちゃ助かる。
妹は一人じゃ入れない。
なるほどな、と。
もう意気揚々と風呂場に向かったのである。
それから数日後、事件は起こった。
アフロ母「アフロー!洗濯もん干すから、センタッキから持ってきて」
(センタッキ=洗濯機)
アフロ「あーい」
待てよ、と。
ここでお風呂入って着替えたら、干す手間も省けるのでは?
子どもだったから、こんな言葉を使い考えていたとは思えないが、そんな気持である。
僕は服を脱ぎ風呂に浸かった。
しばらくすると、
ドタドタドタ…かちゃ
母「あんた何やっとんの!洗濯物持ってきていうたやん!」
僕「しっとる…へっくしっ!!」
母「それやのにお風呂なんか浸かって…って冷たっ!はよ上がりんかいな!!」
結果、脱ぎ捨てたもの、バスタオルという敵を増やし、病原菌とも戦うハメになったアフロ少年。
きっと母は、なぜあそこで、あのタイミングで僕が風呂に入っていたのか、未だに判ってないんだろうなぁ。
ってか忘れてるか。