あぁ、秋模様

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夏を感じたのは、どこかのインターだった。
トイレ、大の方に入ったところ、
チョロチョロチョロチョロ…
小の音ではなく、どこからか小川のせせらぎが聞こえてくるではないか。
アフロディテ「音無さんよ、それ」
車に戻って聞いてみると、彼女は変なことをのたまいだした。
アフロ「響子さん?花子さん、めぞん一刻バージョンみたいな…」
ディテ「……」
ではなく、するときの音が、周りに聞こえないようにする装置だという。
アフロ「なるほど。せせらぎで中和するわけだ」
ディテ「男子トイレにもついているとはね」
夏、だな。…いや、冬だわ。やっぱ。
下半身はすっぽんぽん、季節は真冬であったのに、いやに夏仕様のせせらぎ音が寒々しさを加速させていたのを覚えている。
別れの歌がリリースされまくっている。
あぁ、秋だな、と思う。
最近秋を感じたのはどこかのコンビニであった。
ん?
レジにボルヴィックを出し小銭をあさっていると、どこかでスズムシが鳴いているのが聞こえてきたのだ。
音無さん、秋仕様?
ふと店員さんはこちらに目を合わせ、
店員「スズムシですか?」
アフロ「えっ、ええ」
オーナー級であろう店員さんは少し口元で微笑んでから、
店員「いるんですよ」
アフロ「スズムシが…ですか?」
店員「ええ。毎年、ね」
また、にっこりされたので、僕も、にっこりしておいた。
あぁ、秋だな、と思う。