付かず離れずのあたたかさ

付かず離れずのあたたかさ

シロキチは私が起きると起きる。
でも今日は起きてこなかった。
「はーい、朝ご飯やでぇ」
まだ起きてこない。
…シロキチと呼びはじめる前の話、彼は風邪をひいていた。
こんな季節の変わり目だった気がする。
エサが食べられないのでドンドン痩せ、病院に連れて行ったら即入院となった。…
布団を出しっぱなしにし、電気アンカをセット。
「妹子、ちょっとシロキチ頼むわ」
後ろ髪を引かれながら仕事に向かう。
聞いてくれたんかな?
帰ってきて、静かに戸を開ける。
いつものお迎えはなく…
出すか出さないかの声で「…た…だ…い……」

看病妹子

付けっぱなしの電気の下、二人は幸せそうに眠っていた。
妹子、聞いてくれたん?
ありがとう。
シロキチ、元気でおってや。
ありがとうございました。